きっかけはいつも彼

 

突然ですがKAT-TUNの上田くんが事務所入所18周年と聞いたので、私が上田くんに思ってることを書きます。

 

 

もし人に「KAT-TUNで誰が好きですか?」ときかれたならば、私はたぶん「上田くんです」と答えます。友達には、「この上田くんいいから!」「この曲の上田くんかっこいいよ!」といつもコンサートDVDを使って上田くん中心の布教活動を行っています。

しかし、「上田担ですか?」ときかれたらそうだとは言い切れません。

 

担当って誰か1人あなたのファンですって意味だと思うんです。でも私の場合、何らかのきっかけである人を知って、好きになって、その人と別の誰かとの関係性が好きになって、その誰かも好きになって、結局みんなのことが好きになるっていう風に、だんだん担当がぼやけてくるんです。亀梨くんも中丸くんも、なんなら赤西くんも聖くんも田口くんも応援したい気持ち、好きだという気持ちは同じくらいです。つまりall担ってやつです。

 

じゃあなんでそれでも上田くんを推すんだって話なんですけど、それは先ほどの「何らかのきっかけで知ったある人」がいつも彼だからです。

 

 

最初にKAT-TUNを知ったのはデビュー期。野ブタ、ごくせん、そして派手なデビューを迎え、あのころは普通にテレビみてたらKAT-TUNはいやでも目につきました。教室でクラスメイトの女子が、亀梨くんがいいか赤西くんがいいかって議論していたとき(ちなみに男子は聖くんだった)、私は言えなかったんですけど上田くんが気になっていました。私には彼が浮いて見えたからです。KAT-TUNの中で浮くというと、よくKAT-TUNっぽくないと言われる中丸くんあるいは田口くんと思う人が多いと思います。けれど、それとも違う、そして亀梨くん、赤西くん、聖くんのような俺アイドルなんだぜというオラオラ感もない、後ろでなにかを悟ったような雰囲気を醸し出しているきれいな顔の男の子。今思えばそんな感じだったと思います。

そんな少数派(ごめんなさい)の私が勇気を出して母親に「上田くんが1番かっこいいと思う」と告白すると、母親は「確かにきれいな顔してるよね」と言われたことを今でも覚えています。私は間違ってなかったんだという喜び(笑)と、上田くんのような人を「かっこいい」ではなく「きれい」と形容するんだという幼心の発見からです。

 

 

そこから楽曲、ドラマを通じて6人最高!状態になります。しかし、赤西くん脱退ごろ、私は一度KAT-TUNを離れてしまいます。

 

 

それから、上田くんをテレビで見かける機会はあったものの、アンニュイな雰囲気が上田くんだと信じていたので、まさか毎週欠かさずみてたあの元ホストの坊主があの上田くんだなんて認識できず。ドラマだからとか、坊主がいやだとかではなく、雰囲気変わりすぎてて認識できなかった。(体育会TVについても同様)

 

 

しかし数年経ち、2度目のきっかけが訪れます。悲しいかな田口くんの脱退です。録画していた音楽番組をなんとなく観たところ、田口くんがなにか重いものを置いてきたような表情で芸能界から去る旨を述べている。「まさか…そんな…」状態でした。へこみました。だいぶ長い間離れていたというのに。そこでせめてテレビでの最後のパフォーマンスとのことでMステは絶対観ようと決心しました。この時点では脱退する田口くんのことしか考えていませんでした。3人になったらどうなるのかなんてよく知らなかったし。しかし、実際に番組を視聴して変化が訪れます。上田くんが涙を流していたからです。知らない間に変わってしまった外見、仲間を思って流す涙、それを見せまいと向ける背中(カメラがまわっているというのに)、上田竜也という人間の不器用さと優しさとちぐはぐさ、そして美しさを同時に見てしまいました。やっぱり彼は「きれい」でした。

 

 

メンバーが脱退する過程というか、瞬間に、残ったメンバーの公の場に向けた言葉ではなく感情がダイレクトに見られることってあまりなかったのではないかと思います。その感情を隠しきれなかった彼を、アイドルとしてというより、1人の人間として応援したいと思いました。

 

 

その後沼に沈んでいくことで、彼が予想外の変化を繰り返しても、私が感じた上田くんの魅力は彼の中にいつも一貫してあるものなんだと知りました。さらにちょっとトンチキなところ、努力家であり真っ直ぐなところ。亀梨くん、中丸くんの魅力。赤西くん、聖くん、田口くんの魅力。もっと早く気づけばよかった。おめでとうございます。沼に全身つかりました。

 

 

楽曲だけではなくメンバー全員の人柄のかっこよさ、だから私はKAT-TUNを好きになったし布教するんです。KAT-TUNの奥深さと物語性はばつぐんですよ奥さん。

 

 

 

 

最後に。

上田くん、私にKAT-TUNを教えてくれてありがとうございます。この仕事を選んでくれてありがとうございます。これからも応援します、亀梨くんのことも中丸くんのことも。